勉強,予定

勉強の予定は柔軟に

勉強の予定が順調に行かないという悩みは、多く見受けられます。
中学受験や高校受験、そして大学入試を志すと、まずはそのための学習計画を立てます。最終目標から逆算していって、毎日のノルマにまで落とし込んでいくわけですが、分単位まで決めてしまうと行き詰ってしまいます。

また欲張る気持ちから、1日のなかに多くの内容を詰め込んでしまうと、最初の数日は実行できても、だんだん大変になり、三日坊主で終わる危険があります。たとえ続けられたとしても、慢性的なストレスが脳にかかることになり、ストレスホルモンのコルチゾールが記憶力を低下させます。

これらを避けるには、まず一番初めに学習計画をたてるさいに、余裕をもったものにすることです。
中間目標もそうですし、毎日にやるべきことも全力ではなく、7、8割程度の量のしておいたらどうでしょうか?人によっては6割程度の量でもいいと思います。

いくら受験期間中であっても、観たいテレビの特集をやっていると、どうしても観たくなります。誰かが訪問してきたら対応しなければなりません。あるいは誰かと長いメールや電話の対応をすることがあるかもしれません。そういったとき、受験計画やノルマに余裕がなく分単位で決められていると、計画が破たんすることになってしまいます。

勉強の予定は柔軟にする、つまり「きちきちに」詰め込まないことが大切です。
たとえば今までは、夜8時から9時まで勉強し10分の休憩後、9時10分から10時10分まで勉強。そしてまた10分休憩し、10時20分から11時20分まで勉強していたとします。合計3時間ですね。このような計画の立て方は柔軟性がありませんし、余裕もありません。そこで夜の8時から11時20分までの間に、いつでもよいので2時間だけ勉強する。このように決めてみてはいかがでしょうか?

こうすれば、何かがあったとしても2時間くらいなら確保できそうです。
もちろん気分がのってきたときは、勉強量を増やしてもOKです。ただし、いつも「きちきち」にしないことです。また、計画に余裕をもたせれば、好きなこともできるので受験期間中にストレスがたまりません。
ストレスは海馬に打撃を与え、歯状回にある顆粒細胞を減らす結果となるので要注意です。

臨機応変に対応しよう

勉強の予定は、柔軟に余裕をもって作成することが大事です。
それとともに臨機応変に対応することもポイントです。

ときには風邪や重大な出来事によって、予定が全く進まず、勉強できない日もあるかもしれません。そういったときには臨機応変に対応し、勉強を思い切って休むことも大切です。

1日や2日くらい勉強を休んだところで、大局に支障はないくらいの気持ちでいることが大切だと思います。それでも、どうしても進行の遅れが気になるというのなら、事が片付いてから、毎日のノルマに少しだけ上乗せすればいいだけです。ただし無理は禁物です。

あるいは、そのような出来事があって勉強の中止を余儀なくされた場合、自分が立てた学習計画を、冷静になって見直すチャンスになります。最初に受験計画を立てるときは、気持ちが大きくなっているため、何でもかんでも詰め込みがち。案外、よく考えてみると無駄な勉強を組み込んでいたりします。そのような部分を削ぎ落す、よい契機にしたっていいのです。学習計画の見直しです。軌道修正です。

そうすれば、その出来事があって勉強が中断したことによって、かえって全体の勉強計画がスッキリし、楽になる可能性があります。受験勉強は出題範囲の科目や内容だけを学習すればよいのであって、出ないところは取りあえずはやる必要はありません。より内容の濃い勉強ができるきっかけになります。

勉強を習慣化しよう

勉強が予定通り進まないという場合、たんに自分の弱さから学習できないということがあります。
机に向かえないとか、机に向かったものの集中できない、一度は始めたけれど脳が回転しない、などなど。

これにはやる気やモチベーション、あるいは脳内の神経伝達物質、脳波といったものがかかわっています。音読をすることによって、脳からセロトニンという神経伝達物質が出てきて、やる気がわいてきます。また軽い運動をしたり居眠りをしてから教科書を開けば、海馬からシータ波が発生するので、集中力と記憶力が倍増し、質の高い勉強ができます。

とはいっても、どうしても自分の趣味とか、面白いテレビドラマとかに流されがちな人は、なかなか勉強が予定通り進まないことがあります。

それを断ち切る方法は、学習を習慣化するしかありません。
習慣は、いつも同じ時間帯に同じことを続けることによって形成されます。

先ほど、時間を決めずに柔軟に勉強するように述べましたが、これは勉強の習慣が出来ている人の場合。そのように時間をずらしても勉強できるという人にかぎって、有効な対策なのです。

しかし、そもそも「勉強をする」という習慣が出来ていない人の場合は、まずは脳内に「勉強用の神経回路」を作るところから始めなければなりません。それには、同じ時間に同じことをすることが効果的なのです。9時から英語を勉強すると決めるなどですね。

夜9時から勉強すると決めたら、必ずそうする。はじめは時間にこだわらずに、9時になったら何が何でも机に座るように努力してみてはいかがでしょうか。そして、とりあえず学習をはじめ、教科書を開いて眺めてみる。たとえ15分や30分で終わったっていいと思います。9時に着席することが立派なのですから。

物事を習慣化して、脳内に太い回路を形成するには、約1か月かかります。
いったん回路が形成されてしまえば、あとは潜在意識(無意識)の力によって、しぜんと「勉強しよう!」という気持ちになってきます。体の方がしぜんと動くようになります。ですから勉強が予定通り進まないという人は、まずは1か月間だけ、決まった時間に着席する努力をしてみましょう。