学習参考書

学習参考書はどうやって選ぶ?

中学入試や高校入試、そして大学センター試験などを目指す場合、学習参考書が必要になります。
東進ハイスクールや代々木ゼミナール、河合塾、駿台予備校といった有名な進学予備校に通う場合は、受験参考書が配布されたりします。しかし独学で、家で一人で学習方法を模索する場合は、自分で書店に行って買ってくる必要があります。あるいは古本屋に行って中古の書籍を購入するなどですね。

学習参考書は書店に、所狭しと無数にならんでいます。
ありすぎて、どれを選んだらいいのか迷ってしまうほどです。出版社には、大学受験でおなじみの河合出版や駿台文庫、東進ブックス、Z会、代々木ライブラリーなどがあります。そのほか有名なところとしては旺文社、数研出版、三省堂、過去問の赤本で有名な教学社などがあります。

学習参考書を選ぶさいには、2つの方法があります。
先輩や合格体験記といった「人の話」を参考にして、それと同じテキストを選ぶという方法がまずひとつ。もうひとつは書店に実際に行ってみて、自分で参考書を手に取ってみて判断するという方法。

人の意見を参考にする方法は、成功者が勧めるわけですから説得力があります。しかし、ある人に効果的だった受験参考書が、ほかの人にも役立つという保証はありません。そこで、ここでは自分の目で見て、もっとも適した学習参考書を選ぶコツを解説したいと思います。

参考書を選ぶコツ

本屋に行くときは、何かの教科の学習参考書を買いに行きます。
たとえば英語だったり、古文だったり漢文だったりします。あるいは社会科(日本史や世界史、地理、公民、政治・経済)、理科(物理、生物、化学)、数学の本がほしかったりします。

参考書を選ぶさいには、まず目当ての教科の本を、適当に本棚から1冊抜きます。
そして右脳と左脳を使って、自分に適しているかどうかを判断していきます。

右脳で判断するには、本の表紙や色を眺め、フィーリングで感じ取ります。
さらに、ぺらぺらとページをめくり、配色やイラストの量、レイアウトの状態などを観察します。このときは文字は読まずに、ぱらぱらとめくるだけです。

右脳は感性やイメージ、直観を担当しているので、この力を使って自分に合った学習参考書かどうかを判断するのです。

つぎに左脳で判断していきます。
まずは目次をサッと見ます。そして、「はじめに」とか「本書の使い方」といったページに目を通します。

第一段階での右脳的な判断で、いかに気に入った配色やレイアウトだったとしても、文章が自分に合わないことがあります。専門用語ばかり連発する人もいれば、できるだけ難しい表現を避けて、わかりやすく解説する人もいます。「はじがき」を読めば、どういった文章かが、ある程度わかるものです。

この最初の部分は、どの先生につくかを決めることと同じくらい重要です。嫌な先生、合わない先生に教えてもらっても長続きしませんし、ストレスがたまるだけです。また書籍代が無駄になるので、念入りに判断しましょう。

自分がよく知っている項目を読んでみる

学習参考書を選ぶコツは、すでに自分が知っている部分を読み比べてみることです。
知らない部分を読むよりも、複数の参考書を比較しやすくなります。

すでに知っている部分を読み比べることで、「どのくらい読者に親切か?」「自分に合った参考書か?」といったことが分かるのです。

そのほか、できるだけイラストや図、写真が豊富なほうが、イメージに訴えかける右脳学習が可能になります。どんなに素晴らしい文章であっても、文字べったりでは、長い目で見て嫌気がさしてくるものです。適度にイラストや写真などが挿入されている。それは著者の心遣いであり、思いやりです。人の気持ちがわかる人です。できるだけ、そういった学習参考書を選びたいものです。

参考書のなかには、すでに色で線が引かれているものがあります。あるいは、多くの色を使って文字が装飾されているカラフルなテキストもあります。そのようなものが好きな人はいいですが、あまりに多くの色で塗られていると、自分が学習していくさいに、本当に目立たせたい箇所に色を塗ったり赤線を引きづらくなってしまいます。たとえ蛍光ペンで塗っても、目立たなくなってしまうのです。

ですから、できるだけ2色刷り、多くても3色刷りの参考書を選ぶといいのではないでしょうか。本を読むさいに、自分が重要だと思う箇所に線を引くことは、意識づけとなり、記憶の定着に一役買います。あとから見直すさいにも、そこだけを見ることで簡単に復習ができます。その意味では、できるだけシンプルな構成の配色をオススメします。そうであってこそイラストや図、写真なども映えるというものです。

学習は自分に合ったものを選ぶ

学習方法の基本は、自分のレベルに合わせて、段階を経て学んでいくことです。
基本もよくわかっていない人が、難易度の高い参考書を買ってきても、おそらく実力はつかないでしょう。

難しいテキストは、基礎がわかっていることを前提に書かれています。ですから、基本がまだ身についていない人が読むと、いつまでたっても基本を習得できないということに。そうなると行き詰ってしまい、偏差値も上がらず、模試の判定結果もずっとC、D、Eランクということになりかねません。これこそ、まさに砂上の楼閣です。

学び始めの初心者は、うんと簡単に書かれている学習参考書を選ぶべきです。
最初の右脳的な判断のさいに、できるだけ薄い本、文字が大きい本を選びましょう。そして次の左脳的な判断のときにも、「はじめに」などを読めば、入門書かどうかわかるはずです。タイトルでもわかります。

もっと極端にいえば、歴史が苦手な高校生は、小学生の歴史の参考書や漫画を買ってきてもいいのです。高校生だから、高校レベルの参考書を買わなければいけないということはありません。高校レベルの参考書は、中学レベルをある程度マスターしていることを前提に書かれています。

でも中学時代に日本史や世界史をさぼってしまった人は、基本がすっぽ抜けています。そこで中学校や小学校用の参考書に逆戻りして学びなおすのです。

べつに誰も見ていませんので、ここは見栄も外聞もすてて、背伸びをせず、基礎の基礎から学習しなおしてみるというのも大事ではないでしょうか。